第29章 キミとおうちで〇〇〇デート【おそ松/デート松】
あ〜もう難しい。違うのかよ。
俺は頭をかいた。
「んじゃ、どうすりゃ、愛菜はえっちしてもいいなって思うの?」
「どうすりゃって……」
「めんどくせーよ。もういいじゃん! 俺は愛菜とヤりたいの! 愛菜は可愛いよ〜! スタイルもいいしさ! 俺、愛菜といると抱きたくなっちゃうもん! 大好きだしさ! な? 愛菜ちゃ〜ん!」
「…………」
愛菜が恥ずかしそうに下を向く。
あれ? ちょっといい感じ? ムードって、こういうこと?
俺は愛菜の肩を掴んだ。
「な……? 俺さ、愛菜のこと、ほんっと好き。愛菜と付き合えて幸せだし、他の女なんて目にも入んね。愛菜ともっと近づきたいんだ……」
優しく囁くと、愛菜が顔を上げた。
「本当に? また嘘ばっかり……」
顔を真っ赤にしてモジモジする愛菜。
これか!
やっと分かった気がする。そうとなれば、攻めるのみ!
「嘘じゃないよ。本当だよ……」
じっと見つめれば、愛菜が嬉しそうに笑う。
「もうっ、おそ松くん、急にどうしたの……そんなに見ないで……」
「あっ、見とれちゃってたよ、ごめんね。愛菜があまりにも可愛すぎて」
こんなくさいセリフ、大丈夫か?
でも、愛菜はまんざらでもないのか、ますます恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「ねぇ、おそ松くんはヤりたいばっかり言うけど、本当に私のこと好きなの……? させてくれれば、誰でもいいの……?」
んなわけねーだろ! 俺だって好みあるし! 好きな子だから、したいんだし! 言わねーけど、こう見えて俺、かなり愛菜に夢中だからな!?
「違う。俺は愛菜としたい。好きな女の子を抱きたいって思うのって当たり前だろ……? 俺は愛菜が好きなんだよ……愛菜じゃなきゃ嫌だ……」
「おそ松くん……」
愛菜の目が潤んだ。