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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)


本当に飲むの?
このままでいいの?

動悸が激しくなる。
どんどん膨らむ不安。
私は拳を握りしめた。

トド松先輩が飲み口を唇に当てる――。








「先輩! 待って!!」
思わず叫んでしまった。


トド松先輩の手が止まる。
「なに? どうしたの?」

「何を交換するつもりなんですか? 先に教えてください!」

「え〜、別に教えておく必要ないよね?」

「必要です! 少なくとも私には! 先輩のことはなんでも知っておきたいんです!」

先輩が目を見開いた。
「へぇ……。それは僕のことが好きって意味?」

「え……」

「ゆりちゃんがそんなこと言ってくれるなんて嬉しいなっ。あ! じゃあ、全部終わって解決したら、またおヘソ見せてくれる?」
楽しそうに笑う先輩。

「…………」

ヘソなんて、いくらでも見せる。
トド松先輩がどこにも行ってしまわないなら。

私が黙ったせいか、トド松先輩は少し気まずそうに頬を掻いた。
「あれ? ヘソはだめなの? もうっ、ゆりちゃんのケチ!」
拗ねたように口を尖らせる。

「見せます……」

「へ?」
トド松先輩の顔から笑みが消えた。


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