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《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第27章 トド松END〜警部補とわたし〜(※)


「このまま警察車両を使っていたら危ないな。どこかで別の車を用意しないと」
チョロ松警部が息を吐きながら呟いた。

「個人の車がいいんですよね? 警部の車は?」

「この間ガードレールに派手にぶつけて、廃車になったばかりだ」

「えぇ……」

警察官が何をやっているんですか、と言おうとしてなんとか我慢する。
まあ、警部らしいといえば、警部らしい。

「仕方ない。彼を呼ぶか」
チョロ松警部はスマホを取りだした。

「警部、もしかしておそ松さんを呼ぶ気ならやめてください」

「なぜだ?」
不思議そうなチョロ松警部。

「だって、時間がないんですよ? なごんでばかりで進まなくなります」

「心配ない。彼には余計なことはさせないよ。なごみも今回は封印してもらおう」

余計なこともせず、なごませもしない。
それ、正真正銘の役たたずですよね……。

チョロ松警部は気にせず電話をかけ始めた。

「あ、おそ松くん? 寝てた? 違う? え? シコ……そうか、ごめんねー! ちょっと来てほしいんだけど。……ん? いや、今回は車で来てほしいんだ。……いやいや、馬はいらないよ。インパクトはあるけど今日は目立つと困るんだ。……いや、遠慮じゃなくて、本当に馬はだめなんだ。……あー、違う! ロバもだめだ!」

トド松先輩が隣でため息をつく。
「ゆりちゃん、僕ちょっと心配……」

「ええ、私もです……」


程なくして、赤い車が私たちの前にやって来た。


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