• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第24章 チョロ松END〜警部とわたし〜(※)


「あなたがにゃーちゃんの家に……!」

「仕方ねぇな。女刑事さん、答え合わせしてほしい? 盗聴器がどこにあるか本当に分かんない?」

準備していたのかダッシュボードからロープを出す。
男は素早く私を後ろ手に縛った。

手際がいいのは、予め人を縛る練習をしてあったに違いない。

誰にこのロープを使うつもりだったのかは、なんとなく分かる。

「あなた、家の中に本当に盗聴器を仕掛けたの……?」

男は私の頬をペチペチと叩いた。
「そうだよぉ? 俺、この地区の担当でさ、この住宅街の照明器具の修理や付替えをやってんだよ。金ある人たちは違うねー! 蛍光灯の交換ひとつでも自分でやらずに、俺たちを呼ぶんだから」

そういうことか……。

にゃーちゃんの家にも照明器具の修理か交換で入って盗聴器を仕掛けた……。

「じゃあ、照明の中につけたの……?」
男を睨みつける。

「当たりぃ〜! さすがに警察でも天井には目がいかなかっただろ?」

男は得意げに話しながら、私の足も縛った。

確かにゃーちゃんの家のリビングには、天井の真ん中に大きなシーリングライトが付いていた。

あの中に盗聴器が……。

天井に直接取り付けるタイプの照明だから、まさか内部に仕掛けられているなんて思わなかった。

男は一旦車を降りると、運転席に乗り込む。

小型機械をマイクに繋ぎ、スイッチを捻った。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp