• テキストサイズ

《おそ松さん》なごみ探偵・謎の仮面と洋館の幽霊(R18)

第22章 おそ松END〜なごみ探偵とわたし〜(※)


カウンターの横に破れた案内図が貼ってあるのに気づく。

私はゴミを踏みしめながら、案内図の前まで歩いた。

1F 外来診察室
2F 検査室、手術室
3F 第一病棟
4F 第二病棟

案内図を見ると、一応入院設備や手術室もあったようだ。

これ全部見るのか……やだなぁ……。

げんなりしながら、周りを見回す。

カウンターの左横に通路があり、その奥に診察室があるようだった。

「とりあえず、まずは診察室からか……」

歩いて行ってみると、部屋が二つあり、『第一診察室』『第二診察室』の文字。

私はまず第一診察室を開けてみた。

中は暗い。
手前にテーブルがあり、奥にはベッド。
棚が倒れていて、医療用器具が床に散らばっている。
よく見ると、肺のレントゲン写真まで落ちている。

私は懐中電灯を取り出し、隅々まで眺めた。

特に異常はない。
床を見ても人が入った形跡はない。

「うん、次は第二診察室かな……」

第一診察室を出て、隣の部屋のドアを開けると、ムッと独特な薬品の匂いが鼻をついた。

「うっ……」

ハンカチを出して鼻を押さえ、また懐中電灯で照らしてみる。

部屋の造りは第一診察室と同じだったが、薬品の瓶がいくつも床に散乱していた。
匂いの原因は、どうやらこの瓶のようだ。

「こっちも特に異常なしか……」

呟いた瞬間、どこからかカートか台を押しているようなキャスターの音が聞こえてきた。


/ 724ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp