第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
家の誰か自転車でも邪魔な所に
出しっぱなしなのかな?
慌てて門扉に近寄ると
「元気そうじゃん
こんにちは、姫凪ちゃん」
さっき電話で聞いた声。
『嶋田さん?!』
車の窓が開かれて
爽やかな笑顔で
手を振ってる
嶋田さんと目が合う
え?!なに?!
なんで!?
『ストーカー…』
「違う!配達!
ヨシムラの婆ちゃん腰傷めたから
ウチの米と繋心の所のミリンを
配達しにいくの!
前の配達の時に兄ちゃんと
この辺歩いてるの見たから
もしかして、っと思って…」
慌てて私の疑惑を否定して
車から降りてくる
なに?!
なんで降りるか?!
「警戒すんな!
別に襲うつもりは…」
そこまで言って
声と足が止まる
徹より背は低いけど180センチ近くある
身長は見上げる形になる
『なに?ですか?』
顔を上げて問い掛けると
少し顔を赤くした
嶋田さんが
「いや…いつも見かける時
制服だろ?
私服…とか…
なんかドキドキすんね、その…
可愛い…姫凪ちゃん」
私の頭を撫でながら
目を覗き込んで来る
『あの…え?可愛い…?!
いやぁ…』
って!照れてる場合か!