第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
〈それに電話した時は
もう寝てて
お兄ちゃんに怒られちゃったからな〉
寝てる時に電話まで!
そんなに心配されてたなんて!
申し訳な…い?
『電話?…お兄ちゃんと?』
必死に名前を呼ばない様に
気を付けて言葉を放つ
〈そうそう。
姫凪ちゃんの携帯に掛けたら
何時だと思っんのさーって
怒られちゃった!
仲良いね?
一緒に寝てるの?〉
『いえ…別に…そんな事は…』
一言話すのに
神経が尖っていく
変な事言っちゃダメだ
普通に…普通に……
〈あれ?また喧嘩したのか?姫凪ちゃん?
声が小さいぞ?〉
『ふ、普通!
あの…洗濯干さなきゃなんで!
熱は…大丈夫…です!
さよなら!』
一方的に切って
ドキドキする心臓を
抑えて座り込む
『これで良い?
良かった?バレてない?!』
大きな独り言が部屋に響く
一人だと不安だよ
自分の普通がこれでいいのか
分からない
徹はどうしてるの?
今、何してるの?
時刻はちょうど昼休みに入った所
ご飯食べた後なら
電話くれるかな?
そんな事を考えながら
洗いたての洗濯物を干して居ると
近くで鳴るクラクション