第17章 近過ぎたキミ②（及川徹）⚠兄✕妹R18⚠

掃除機を担いで
再び徹の部屋に戻り
お布団を片付けようと
押入れをあけると…

溜まりに溜まった
ラブレターにプレゼント
丁寧に全部開封済み。

『律儀か！！
そう言えばバレンタインも
チャントお返ししてたもんね！
ふん…。
私…も…貰ったもんね…』

そっと、目をそらすと
大きな紙袋

まさかこっちもラブレター！？
モテ過ぎじゃないの？！

ガサッと袋を開くと…　

"パイパニック"
"巨乳戦争"
"Ｆカップ女教師が誘惑してくる件"

……徹のバカー！！

貧乳でゴメンネ！
未来に期待して下さい！！

バタンッッ！

乱暴に閉めて
他を掃除してたら
ポケットの電話が鳴る

時刻はお昼間近。

徹だと疑わず

『エッチ！オッパイに
挟まれて窒息しちゃえ！
ばーかばーかー！！』

画面ほぼ見ず繋げて怒鳴った

〈え？？何その天国？
姫凪ちゃんが挟んでくれるの？〉

『挟めないから怒って…』

耳に届いた声を脳が処理した途端
声が勢いを失う

今の声…。

〈姫凪ちゃん？？〉

嶋田マーーートゥ！

ハイ、オワター。

『すいません。パニックです。
失礼しま…』

〈コラコラコラ！
失礼しないで！
熱は？昨日LINE既読スルーだったから
心配してたんだよ！〉　

そうだった！
徹とエッチな事してて
脳からデリートしちゃって
既読スルーだったよ！