第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
服だけ着替えて部屋を出て
リビングに入ると
「おはよう、姫凪
身体の調子はどう?
お父さんと徹は
もう出かけたわよ
お母さんも出るけど
軽い物は作ってあるから
チャント食べなさいね」
お化粧を済ませた
お母さんが
朝食の片付けをしていた
『はぁい。
あ、なにかお手伝いある?
身体かなり楽だから
ほら、ご飯の用意とか…
お洗濯とか…』
誰も居なくなる家が寂しくて
徹が起こしてくれなかったのが
なんだかとっても寂しくて
ジッとしていたくなかった
「あら?そう?
じゃあねー…お洗濯取り込むのと
徹のオヤツの用意とー
晩御飯は材料が乏しいから
お風呂洗ってて貰おうかな?」
結構容赦ないね!!
でも、ちょうどいい
徹のオヤツ…
また一緒に食べられるかも!
チョット暑いし
ゼリーとか?!
また、あーん、とか!?
色々考えちゃって
ニヤける顔を
「なんだか顔が気持ち悪いわよ?
まだ熱あるんじゃない?」
一刀両断する母に
『酷いね!お母さんと
そっくりだよ!
遠まわしな自虐なんだからねっ!』
プリプリ怒ると
「怒り方が徹そっくり
ヤッパリ兄妹よね〜」
からかいがちに笑われる
『…あ、当たり前じゃん!
行ってらっしゃい!
課題してくる!』
必死に平気なフリをして
部屋に引っ込む。