第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「そうなの?!
じゃあ寝てなさい
明日も念の為
学校お休みしなさいね」
『はー…い!?
明日は大丈夫……!』
「どうしたの?
そんなに学校行きたがるなんて
あ!好きな子でも出来たの?!」
お母さんの言葉に
ビクリと肩が揺れる
『ううん!全然!
やっぱり休む!おやすみなさい!』
あーあ。言っちゃった…
また徹との時間減っちゃう
でもいつも通りにしてないと
徹の部屋の前を通り過ぎて
自分の部屋の
ベットに潜り込む
壁一枚が悔しくて
色んな"もしも"が"タラレバ"が
頭に浮かぶ
さっき絡めた指を
見つめて祈る形にする
お願い…
迷惑かけないから
私達を責めないで…。
認められなくても
この恋は大切なモノ
真実の愛…。
まだ薄っすら残る
徹の香りを枕に目を閉じた
目が覚めたら
もういつもの起床時間は
大幅に過ぎていた
ゆっくりベットから起き上がると
少し違和感はあるけど
もう身体のダルさは消えていた