第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「うん…」
小さく呟いた徹が
私の身体をきつく抱き締める
あれ?元気ない??
「今度ラブホでも行く?」
ラ、ラブホ、って!
ラブホテル?!
『徹?どうしたの?』
なんでイキナリ?!
行ってみたいけど!!
ソワソワする私の耳に
「オレと姫凪が
兄妹って再確認出来ない所に
行きたい…
ごめんね…チョットだけ…
…このまま…」
徹の切ない声が響く。
浮かれてた気持ちが
ユックリ地に足を付ける
兄妹…
そうだったんだよね。
忘れてたわけじゃないけど
忘れたい事
忘れたいけど
忘れちゃいけない
忘れられない事
もし、こんなの見つかったら
また徹が怒られるよね
なのに私ったら
軽々しく
また入りたいとか!
そのせいで…
徹を悲しませた…。
ごめんね。
ダメだと分かっても止まらないの
好きで好きで
愛して欲しいが
止まらないの
求める私を許して
どうか拒まないで
ダメな子って叱られても良い
沢山お仕置きして
私を…
許して……
徹の気持ちが嬉しくて
その気持ちを独り占めにしたくて
罪から目を背けて
徹を引き込む事ばかり
考える
私を
徹と堕ちたい
私を 許して