第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「イッちゃったね
ウズウズは鎮まったかい?」
力の抜けた姫凪を
抱き締める
もう一度湯船に沈める
「落ち着いたら
オレの背中流してね?
可愛かったよ、オレの姫凪
オレ以外にその顔は
見せちゃダメだよ?オッケー?」
深く口付け
冷えた身体を
包んで温める
『見せないよ…徹…にしか
ねぇ?どうしたの?
…大丈夫?…なにか…
不安なの…?』
姫凪の優しい声に
オレのモヤモヤが
「帰りに烏野商店街の人に
会ったんだ
スーパーで買い物してて
姫凪の熱の事知ってたから
…ねぇ。なにかあったの?
その…口説かれたり…さ…」
驚くほどすんなり
口から零れていく
『あ!嶋田さんの事!?
気にしてたの?!ごめんね!
あの…違うよ!
…実は…昨日、ね?』
姫凪が昨日の事を
細かく説明する
『……ね?だから
別に特別な関係じゃないよ!』
ひとしきり話して唇に吸い付く姫凪。
うんうん、と聞いてたけど
け、ど!
「口説かれてるじゃん!
結構ガッツリと!!
なんでLINEなんかするのさぁ!」
あー!あの爽やかメガネに
嫌がらせしたい!!
『え!?だって美味しく出来て
徹と仲直り出来たから…
嬉しくて…』
そりゃオレも色々
オイシイ思いはしたけどさ!
「うー…それでも…
姫凪が口説かれるのは…嫌」
お湯を姫凪にかけながら
唇を尖らせる