第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「ゾウガメ!?!」
まさかの例えに笑うと
『私カメさん昔買ってたし
好きだよ!だから…
徹、のも好き…!怖くないから!
……一緒に入る!
だから、こっちも脱いで!』
姫凪がオレのTシャツを
捲り上げる
「うわっ!
想定外過ぎな事しないでよ!」
『ヤダ!私ばっかり
ドキドキしたりオロオロしたり
一人でドンドン好きになるの嫌!
徹も一緒じゃなきゃ嫌なの…』
バカ…そっくり返すよ
その言葉
オレがどれだけ
キミでいっぱいか見せてあげたいよ
「安心しなよ
姫凪が思う倍の速度で
オレは姫凪を
好きになってるよ
行こう?身体冷えちゃってる
一緒に温まろう?」
肌と肌を摺り寄せて
湯気の立ち込めるお風呂場に
足を踏み入れ
掛け湯して湯船に沈み
姫凪を後ろから抱き締める
細くて肉付き良いとは言えないのに
気持ちいい身体
このまま時間が止まっちゃえば
良いのにな…
先を考える度に
こんな気持ちは辛過ぎるよ…。
見慣れたバスセット
姫凪専用の可愛いスポンジに
オレと姫凪専用の
いい匂いのシャンプーとリンス
子供の頃から見てる
お馴染みのやつだ。
それはオレ達が兄妹だから
初めてのお風呂に浮かれてたのに
下がっていく気持ち