第74章 キミのトナリ オレのトナリ（及川徹）

気付きなよ
本当に鈍感だよね
俺がどんだけキミのことが好きか
そろそろ伝わっても良いと
思うんだけどな

『え？私は誰にも
触られてないよ？』

「それは嘘だね
だって俺が何しようとしてるか
想像出来てたし
反応も初めてって
感じには見えなかったんだけど…」

『いや、だから…それは…』

「なんだよ？
やっぱりあの爽やか君に…？」

そう言えば【孝ちゃん】の件も
まだ解決してないし
やっぱり烏野に乗り込むべきなんじゃないかな

『だから！孝ちゃんなわけないでしょ！
幼馴染以外の男の子の事なんて呼んだら良いか
分かんないから
お母さんの真似してるだけ！
それに…何されるかわかったのは…』

「なに？
孝ちゃんじゃない誰かなわけ？」

孝ちゃんの件は解決したものの
まだスッキリしない俺の耳に届いたのは

『と、徹…でしょ……！
あの日、私に何したか
もう忘れたの？！バーカバーカ！！』

まさかの真犯人の名前

徹？徹って…

「俺！？」

マジ？！