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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)


眉毛は下がったまんま
悲しそうに俺を見つめて
潤む目は
俺が何を言おうとしてるか
察してる

「うん。
二人で話したい」

「…分かった」

トボトボついてくる足音
小さく鼻をすする音が
耳に届いても
心は揺れる事はない

「…サクラ、ごめん。
俺、キミとはもう…無理だ」

「…なんで?
昨日…ううん、今日の朝までは
私の事、好きだって言ってた…じゃん」

「…ごめん」

「嫌だよ」

付き合うのを決めたのは俺で
囁いた愛もその場限りじゃなかった

でも、気付いてしまった

俺を避ける姫凪を見て
姫凪が他の誰かとって
考えを巡らせた
あの瞬間に。

「…俺、キミより好きな子が…
大切に思ってた子が居たんだ…
その子の笑顔が見たいから
サクラとはもう付き合えない」

俺は姫凪が好きなんだって。

「意味分かんない…!」

最低だなんて百も承知
嫌われても殴られても
仕方ない

「徹なんか…ダイキライ…!
嘘つき!!」
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