第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
「及川やるね~
サクラちゃんも
積極的じゃん」
「高校入学早々
リア充かよ、爆発しろ」
やっぱり!?
告られてる?
及川さん告られてるよね!?
「で?ラーメン屋には
いつ行くんだよ
俺腹減ってんだ
来ねぇなら先行くぞ」
岩ちゃん!
良い気分壊さないで!
「あぁ…えっと…」
俺も腹減ってるけど
この子をこのままってのは
ちょっと男として、ね?
なんて
本当は浮かれまくってて
そんな深く考えては無かった
本当に深く考えてなさ過ぎて
スッカリ抜け落ちてた
「あ、私の事は
気にしないで!
また明日ね、及川くん!」
「ちょ、待って!
送っていくから!
岩ちゃん達は先に行ってて
後から追いかける」
「おー」
去って行ったのは
三人だけじゃなかったって事を
サクラちゃんを送りながら
色んな話をして
「…及川くんの彼女になりたい」
改めて告白されて
「だめ?」
「…いや、そんな事は
全然、全く、ないよ」
「良かった~…!
緊張したぁ…」
彼女が出来た