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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


「ダメですよ?食べないと」

『…アイ、ちゃん…?』

「アイさんの声に聞こえるなら
なおさら寝かせておけませんね」

向けられたままの
背中に近付いて

「姫凪さん」

そっと髪に触れる

『…なんで?』

今更なんで来たかって
事でしょうか?

『アイちゃんに
何か…言われた?
それとも、光太郎に言われた?』

振り返らない背中が震えてる

そうか?と尋ねられたら
そうだ。
走り出したキッカケはアイさんで
木兎さんでアキラさんだった

でも、キッカケは
あくまでキッカケで

「逢いたかった、じゃ
納得してくれませんか?」

ずっと貴女に逢いたかった
気付かぬフリをしてただけで
なにをしてても貴女を思い出さない時は
ないくらい

『…連絡無かったじゃない…』

「スイマセン」

『鍵…も返して…さ…』

「ついさっき死ぬ程
後悔しました」

『…逢いたかった?』

俺は貴女に逢いたかったです。
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