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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


なのに…

「じゃあ、木兎さんの部屋に
泊まったのは、なんで…?
なんで、俺を問い詰めて
くれなかったんだ?」

足はまだ動かない

そんな事考えて
躊躇してる場合かよ

頭の中の冷静な俺は
呆れ顔で俺を見下ろしてる

そうだ俺が姫凪さんに
直接聞けば済む話で
想像なんかロクな方向に
進むわけないんだから

パシンと頬を叩き
早退の意を固め
足を踏み出そうとした

その時

「赤葦、ちょっと良いか?」

聞き慣れた声が俺を呼ぶ

「…木兎…さん」

「ツムツムに聞いたら
アイと外に出たって言うから…」

あまり上げられない顔
合わせられない目

「そう、ですか。
申し訳ないですけど
俺はこれから予定がありますから
話ならその後に」

言葉少なに返す言葉には
棘がある

「俺の用事も
今じゃないとダメなんだよ」

「…スイマセン
俺、行くんで…」

木兎さんの言葉を聞かなかった事にして
通り過ぎようとした
俺の身体が

「今じゃないとダメだって
言ってんだろ、赤葦」

強い力で止められる
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