第73章 ♑瞳を閉じても②（赤葦京治）完結

いつも速攻でクズカゴ行きのはず
…あれ？そういえば…
ナナさんから
貰った電話番号はどこに捨てただろう？
ネットカフェ？
いや、家のクズカゴ…？

まさか…
捨て忘れ…だとしたら
スボンのポケット…！？

「心当たりあるみたいやなァ？」

「いや、あれはただの
捨て忘れで！
別に深い意味なんか…」

「深い意味があるないじゃないやろ
どう感じるかは
コッチ側の問題やん！
ポケットに入ってる
オンナの番号見て
姫凪ちゃんが
どない思うかやんか！」

俺に詰め寄りながら

「姫凪ちゃんが
今どうなってるかも知らへんで…」

ボソリと吐き出す

「姫凪さんが？
どうしたんですか？」

まさか…体調崩した…とか？
それとも怪我した？
飲み過ぎてご飯食べられなくて
荒んだ生活してるのか？！

どれもこれも
あり得なくなくて
ソワソワしてると

「私に聞きなや！
気になるなら
自分で確かめなアカンやろ！
早く行かな知らんからな！！」

アイさんが飛び上がり
バシンと俺の頭を叩く