第73章 ♑瞳を閉じても②（赤葦京治）完結

「なんかキャピキャピした
女子大生と合コンして
渡された番号を
後生大事に持って帰って
イチャコラ夜の街に
消えて行ったんやろ！」

え？え？
なんの事だ？？

「まさか赤葦が
そんな奴とは思わんかった
何がエエんか分からんけど
モテるわりに
姫凪ちゃん一途な所は
買ってたのに…
大学入って
姫凪ちゃんの目が
届かんくなったら
さっそく浮かれて合コンとか…
真面目そうに見せてても
オトコはオトコなんやな
モテるからって
ヘラヘラニヤニヤして
みっともない
バシッと断れや、アホ…！
下半身に脳みそ付いてんちゃう？
黒髪ツヤツヤロングヘアーが
なんぼのモンやっちゅーねん
そんなに黒髪がエエなら
日本人形と付き合え…猿が…」

途中から俺に言ってる気がしないのは
気付かないフリをしよう
兎にも角にも！

「何か酷い誤解があるんですが？
俺は合コンなんかしませんし
連絡先を渡されても
持ち帰った事なんか…」

なかったはずだ
なかったよな？