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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


俺の勘違いであって欲しい
たまたまであったら
どんなに良いだろう

買ってしまった一本を開け
喉に落とすと
やっぱり苦味がキツくて
少し好みではないけど
それを話して笑い合った事を
思い出して
姫凪さんに逢いたくなる

今戻らないと
もう手に入らない気がして

慌てて飛び出して踏み締めた道を
また戻る

ドアを引くと
まだ閉まってないカギ
"不用心ですよ"なんて
あの部屋のドアを開けようか
そんな事を過ぎらせた
数秒後
強烈な違和感を感じる

小さい靴に紛れた
大きな靴

真っ直ぐ家の中を
靴の先が向いてる

ガムシャラに走って来て
そのまま上がるのを
何とか堪えた様に見える
その靴の主は……

「自惚れさせてんのは
姫凪だろ
感じるんだよ、お前から
付き合ってた時と同じ空気
同じ匂い
…あの時みたいに
気持ちが通じる
あの温度を、さ」

アナタ…なんですよね

『光太郎…』

木兎さん。

このドアの向こうに
アナタが居て
姫凪さんの瞳の中に
映ってる
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