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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


頭を冷やさないと
このままだと沸点は
低く低くなって

「…お願いします
俺は…」

また貴女に酷い事をしてしまう
身体も心も
ボロボロにしてしまいそうなんです

『…分かった、から
それ以上言わないで…』

「…じゃあ…行きます」

"また"と言えず
扉を閉めて
暗い道に出る

「情けない。
何やってるんだよ」

ガツッと殴った電柱
あんなに怪我を気にしてた
手がジンジン痛む

「高校の時だったら
木葉さん辺りに
大目玉だな」

赤くなった拳を見つめて
唇を締め
苦笑いを噛み殺し
カラカラの喉に気付く

俺は少し好みじゃない
姫凪さんが好きだった
銘柄のコーヒーを
無意識に買ってる自分に
また溜息が漏れる

いつも姫凪さんのを先に買って
渡して自分のを買うのが
当たり前になってた
隣に居ないのに
それが出ちゃうくらい
まだ好きなのに

距離を置くなんて
俺に出来るのかよ

そう思うけど
気に掛かるのは
木兎さんとの事。
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