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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


耳に落ちる木兎さんの声は
いつもの明るい感じでも

〈お前に会っときたいんだけど〉

軽いノリでもない
真剣で重い声

「電話じゃ駄目なんですか?
なんなら俺から折り返し…」
〈会いたいって言ってんだよ
時間空けてくんね?〉

木兎さんが
こんなに真剣に言うなんて
内容は限られてるよな

昨日フツリと湧いた疑念が
頭の中に蘇る

「…姫凪さんの事ですか?」

〈そうだ。
お前に聞きたい事があんだよ〉

ヤッパリ、か。
聞きたい事ってなんだろう
声のトーンからして
内容はかなりヘビーなのは
間違いない

きっと
姫凪さんが
何か悩んでるとか
そう言った類だろうな

相談したのか?
木兎さんに?

なんで

「…俺が話せる事は
ありませんよ。
姫凪さんが
何か悩んでるなら
俺が直接聞きますから」

俺じゃないんですか?

〈おい、赤葦
お前…〉

「仲介して下さる
気持ちはありがたいですけど

…俺と姫凪の
問題なんで
今日は遠慮して下さい、木兎さん」
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