第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結
"京治が好きだから駄目"
当たり前に言えるはずの
言葉も出ない
押し退ける為の腕も
動かない
「姫凪…ベット行こっか」
床に押し倒されてた身体が
フワリと浮き上がり
光太郎の大きなサイズのベットに
乗せられる
必死に酸素を取り入れようと
浅く吸い込む酸素
"ダメ"と"イヤ"
言おうとする度に
塞がれる唇
「俺とのキス
思い出して来たか?
絡め方…覚えてる?」
低い声が
耳に落ちて
また塞がれた唇は
ユックリ舌でなぞられる
「口、開けろ」
ポタリと落ちて来る
シャワーの名残りは
解け掛けてる理性を
なんとか正常に戻そうと
働きかける
必死に繋ぐ理性で
唇の端に力を込めるけど
「抵抗されると
俺が燃えるって事、忘れたのかよ」
ゾクリとする笑みを浮かべた
光太郎の指先が
更にエッチに動くと
結んだ唇から
声が上がりそうになってしまう
「そういや、めちゃくちゃ
感じやすかったよな
姫凪の好きな所
今でも全部覚えてるぜ
…確かめて良いだろ?」