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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第73章 ♑瞳を閉じても②(赤葦京治)完結


「よし、じゃあ行くぞ
昼間は暑ぃのに
夜はなんか冷えんな
寒くねぇ?」

『平気』

「そっか…
ん、嫌じゃなかったら
車まで、どーぞ」

解放された身体
伸ばされた手を

『そんな距離じゃないじゃん』

はらうハズだったのに

「じゃあ指だけ!」

絡めとられてしまった指先

「相変わらず冷たい指だな」

『荒れたでしょ?
クリーム追いつかないもん』

「…良いじゃん
オマエの指なら
綺麗だと思う」

浮つかされた心

『ホント…相変わらずなんだから!
そういう事を平然と言わないのっ』

悟られ無いように
わざと揶揄って笑って
車に乗り込む

助手席に乗る時
運転席はいつも京治で
強い癖っけを盗み見るのが
好きだったから
つい癖で目線を上げると

「シートベルトちゃんとしろよ
ぶっ飛ばすから」

京治と全然違う顔立ち
明る過ぎる笑顔

泣きたくなるはずなのに
いつもと違う右側に
ソワソワしないとおかしいのに

『安全運転しなさい』

「へいへーい」

私はなんでこんなに
落ち着いて笑ってるんだろう
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