第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
別に変じゃない
隣に座ってたのはアキラさんと
マッキーだし
マッキーだけで送らせる様な事は
しない人だと思う
だけどやっぱり腑に落ちない
マッキーでもアキラさんでも
私が男の人に送られて帰って来たら
良い気分なわけなくて
お仕置き…ンンンッ!お説教の
一つや二つはあると思う
いつもの京治なら。
それなのに
「…ほら、お水入れて来ますから
横になってて下さい」
紳士と言えば紳士なんだけど
なんだか凄い違和感!
『京治、なんか変だよ…
何か言われたじゃないの?
ねえ…こっち来てよ…』
離れようとする京治の腕を掴み
ベットの上に導こうと
引き寄せるけど
「こらこら…
また朝から仕事なんですから
ユックリ身体休めないと」
頑なに距離を保とうとする
『一緒に寝てくれた方が
落ち着いて寝られマス』
京治の腕に絡み付き
身体の柔らかい部分を
ピトリと押し付けて
『一緒に寝て…京治…』
目一杯甘えた声を出して
お強請りする