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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第70章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋⑥(宮侑 治)


「…あんだけ無理させたらな…
起きられへんわな…」

自分の身体を支配する痛みと倦怠感
きっとサクラはもっとやろ
しゃなし二人切りの登校は諦めて
朝ごはんを頬張る

「治、侑がお弁当忘れていったから
一緒に持って行って渡したって」

オカンの言葉に頷き
いつもより遅い時間に家を出る

いつも騒がしい右側が静かな事に
より一層アクビが出る

「居らんかったら
居らかったで退屈やな…
って…あのちっこいの…
姫凪、今か?」

通学路に居た人影に声を掛けると

『え?治くん?
朝練は?』

驚いた様に振り返る姫凪

「今日は朝練ない日や
姫凪こそ寝坊か?
えらい遅いやん」

俺の声に戸惑う顔に少し笑いつつ
隣が同じく空なのに気付き
俺も少し戸惑う

「そない構えんなや
なんもせぇへんて」

『え!?ちゃうやん!
そんなつもりやなくて…』

「そんな意識されたら
もっと意識させたなるやん
…なんて、な。
ウソやで?もうあんな事せんから
安心しぃ…」
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