第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
慌てて離れそうな治くんの身体に
しがみつき
腕を首に回し
思いっきり背伸びして
治くんの唇に吸いついた
「サクラ…大丈夫や
家くらいまでは我慢出来る
ただ、コンビニ寄る時間勿体無いから
やっぱりこのまま家行こ
早く…抱きたい」
一瞬ギュッと
抱き締められた身体が離され
手がシッカリ握られる
付いて行くのがやっとのスピードで
走って家に戻り
息が整うのも待たず
どちらからともない
激しいキス
「サクラ…俺、多分…
優しく出来へん…
ゴメンな?」
私の制服を乱しながら
涙声の治くん
「エエよ…治くんになら…
だから…思いっきりシテ…」
何されてもエエ
どんだけ激しくても
例え痛くても
私は大丈夫
でも、お願い…
謝らんといて…