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【刀剣乱舞】月夜の華〈R18〉

第2章 仲間




「えーっと……ここ、失礼します」


早くあいさつ回りを済ませようと次の人の方に移動する。
選り好みする気もないから近くの人たちに話しかけるだけとはいえ緊張するなぁ。


?「誰が座っていいと言いましたか?」


「いいとは言われてませんが手入れをしたいので座ります」


とりあえず次に挨拶をしようと、ちょこんと、座布団に座る。

隣には、とにかくピンクの美人さんがいて、そして前には水色の和風な人がいる。

どちらも美人であることに違いないのだが、ピンクの人は警戒よりも不愉快ですってオーラが半端ない。

さっそく嫌われてる……。


「あの、私は……」


?「名前は聞きました。あなたが審神者だというのも」


「そうですか。それでは、手入れをさせてください」


?「嫌です」


……拒否られた。
みんな、手入れだけはさせてくれたのに嫌がられた……


「で、ではあなたを手入れ……」


?「兄様に触らないでもらえますか?」


「……嫌ですか?」


ピンクの人は無視して前の人に話しかけることにした。


?「いえ、嫌ではありません」


「では、あなたから手入れをさせていただきます。お名前を聞いても?」


江雪「江雪左文字と申します」


ピンクの人はどこまでも不機嫌そうに見てくるが私は江雪さんの隣に移動すると手入れを始めた。

綺麗な長い髪だなとチラチラと見ていたが、雰囲気だけでもドキドキしてしまう。

手をかざすだけでも、これだけ近くにいては意識してしまうよね……。


「よし、終わりました。軽傷だったのですぐでしたね」


江雪「……ありがとうございます」


「江雪さんは、綺麗ですね」


江雪「貴方の方が綺麗と思いますよ」


「あ、ありがとうございます」


小さな笑みではあるけど笑ってくれた。
この人は……警戒とか殺意とかはない。

安全な人のようだ。

けど、さっきからチクチクするような視線を向けてくる人が気になる……。





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