第2章 仲間
「私は絶対、あなた達を幸せにします。この本丸を笑顔でいっぱいにしますから長谷部さん、力を貸してください」
長谷部「俺でよろしければ」
優しくて微笑んでくれた長谷部さんに、きゅんとした。
そうだ。
まだ、間に合う……私は生きている。
ここで生まれ変わると決めたんだ。
なら、できることすべてをやって私は必ずみんなを笑顔にしてみせよう。
?「あ……」
長谷部さんと話していると、背後から声が聞こえて振り向くとそこには……
「……短刀?」
?「違う……けど、俺は……」
小さくて可愛い……なのに、背中に大きな刀。
太刀……ではない、もしかして
「大太刀……?」
?「うん、そう……主、だよね?」
「そうだよ。審神者のなつみ……あなたの名前を聞いていいかな?」
目線を合わせるようにその場にしゃがむと、くりんとした愛らしい目をした男の子を見る。
刀で小さい子ははじめてみるけど……可愛い。
頬がぷにぷにしてそう。
あぁ、可愛い……ショタコンとかではないはずだけど、これは可愛い。
蛍丸「蛍丸……」
「蛍丸君か……君はどこも怪我してないのかな?手入れ回りしてるから怪我があるなら手入れしたいんだけど」
蛍丸「…………」
なぜだか、不思議そうにこちらを見つめてくる蛍丸君。
可愛い……美少年ってこういう子のことをいうのだろう。可愛すぎてヤバイ。
蛍丸「加州が言ってたけど、主は本当に優しそうな人なんだね」
花が咲くような微笑みにドキッとする。
可愛い、可愛すぎる……。