第38章 女子力ってなんですか
「まあ、悪魔でも一応お仲間だし……ねえ堀川くん私の私服って……」
堀川「やっと洗う気になりました?」
「あ、洗ってないみたいに言わないでよ!毎日洗ってるよ!」
堀川「えッ……洗ってたんですか」
「当たり前でしょ!女子を若干捨ててもそこまで堕ちていないよ!」
まさか洗ってないと思われているとは思わなかった……。
巫女服か、シャツに短パンかの二種類の格好しかできないからそう思われても仕方ないのだろうか。
そう思われるのが心外だからって政府の人からもらった服を着ていたら……一部痴女みたいな服あったから堀川くんに見られたらいろいろ言われそうだしやめておこう。
「あのね堀川くん……私の服装って気になったりする?」
堀川「気にしますよ?毎日同じ服を着て、そんなにここって貧乏なのかな、とか主さんってお風呂嫌いなのかなっとか」
「貧乏に関しては否定できないけどお風呂嫌いなのかって何……毎日入ってるよ!」
堀川「今日はいつもの倍、騒ぎますね……発情期の猫のようですよ」
「君って本当にお口悪いよね……」
こんな可愛い見た目をして口から毒を吐くなんて……可愛くない。
これを天使の皮を被った悪魔というのだろうな……。
これ以上は私の心がボロボロになってしまいそうなので堀川くんに背を向けて立ち去ることにした。
堀川「お風呂はこっちですよー!」
「はいらないよ!」
堀川「えっ!?今日は入らないとか汚いですよ」
「い、今は入らないってだけでそれなりの時間になったら入るよ!」
一言、何か文句的なものを言いたいが今度あったら倍返しされても怖いのでなにも言わずに走って逃げることにした。
本当に可愛くない!