• テキストサイズ

【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第58章 初恋の再会




「さて…怪我はなさそうですね…とりあえず…」

「ちょっと待ってっ……なんで…ここにいるの…」

「…質問の意味がわかりませんが…」



桐生がなぜここにいるのか…
どうして私を助けてくれたのか…
状況がわからない私をよそに桐生は言葉を続けた。



「お嬢様を守るのは私の責務です。………お嬢様が何を思うと自由ですが…今はここを離れましょう。」

「ちょっ…待ってっ…笠松先輩が…私のせいで……どこかに監禁されてるみたいでっ…私…探さないとっ…!」

「落ち着いてください。笠松様は私が探します。お嬢様は……この公園から離れてください…と申し上げても聞かないでしょうね………お嬢様は、なるべく人通りの多い場所にいてください。」


桐生は私の顔を見るとフイッと目を逸らし、公園の出口へと指を差す。腕を掴んで公園から出ようとするの桐生の手を振り払い、再び公園に戻ろうとするとさっきよりも強い力で引き止められる。


「で…でもっ…!私のせいでっ……」


「私の知ってる笠松様なら…お嬢様が危険な状態に陥る方がご心配されると思いますが…」


「っ………」


「とりあえずイベント会場へ向かいましょう。そこなら人混みで溢れていますし、なるべく人がたくさんいる場所でお待ちください。」


「…………」


桐生の言葉に何も言い返せず黙って頷く。
イベント会場付近まで来ると、ストバスの熱気に満ち溢れていて、桐生はそのまま人混みの中へと消えていった。

/ 872ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp