第58章 初恋の再会
「何度も同じ手が使えると思ったか…2度と逆らえないように調教してやるよ。」
「っ…い…嫌ぁっ…!」
「…なんで自分が拘束されてないか…わかってねえようだな…」
「っ……」
ひざを両手で左右に開かされ益々花宮が密着してしまい…花宮を退かせようと抵抗しても遅かった。
完全に自分では起き上がれない体制に組み敷かれ…抵抗しようとした手も片手で両手首を頭上にまとめられ押さえつけられ、花宮は私の耳元に口を寄せると静かに囁いた。
「……もう一度…トラウマを植え込むためだ」
「っ………」
花宮の手にはいつの間にか、包帯が握られていた。
驚嘆して何も声を発することができず…頭だけは冷静に働きフラッシュバックのように過去を思い出した。
全中の空き部屋で花宮に襲われたことが脳裏に焼きつき、一気の血の気が引き悪寒を感じ…さっきよりも力を強め抵抗したけどそれ以上の力で押さえ付けられ何もできなかった。
「花宮さ〜盛り上がるのはいいけど…なる早で代わってよ…俺も聖知ちゃんと遊びたいし♪」
「終わったら後は好きにしろ…
それまでザキのとこ戻るなり…どっか行けよ」
「はいはい、じゃあ…聖知ちゃん後でね♪」
力で押さえ込まれ手首をギリギリと締め上げられると、背筋の凍り付くような会話に身の毛がよだち一気に恐怖に包まれる。