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【NARUTO】人狼といっしょ。

第5章 終わり。


必要ないと言われた気さえした。
ダンゾウの庇護の中の自由。
それしか彼女にはなかった。
疑問と反発そして、愛情。
ちゃんと持っていた誠実な感情を奪ったのは自分。
黒く濁る瞳。
「、俺の好きな食べ物知ってる?」
「はい、存じ上げています。」
「嫌いな食べ物は?」 
「知っております」
「なら、今度はが俺に教えて欲しいんだ」
「な、ぜ?」
「だけ知っているのは不公平だと思うんだよね」
腑に落ちない顔をする。
額にキスをしてそっと、前髪を撫でる。
「、それでもちゃんと向き合うよ。お前は人狼で、主従関係がと言っても、俺にとっては奥さんだから」
恋をしよう、ふたりで。
そうつぶやいたカカシを疑うような視線を向けていた。
けれど、いつも通りのカカシには戸惑いながらもいつもを演じた。
ただ二人の夫婦。
ぼんやりテレビをつけて見ているのかと思いふと振り返ると、じっと見つめられている事に驚く。
「だ、旦那様?」
「気にしないで、ほら、テレビ見てるから、ね?」
疑問を持ちながらも、はまな板に向き合う。
トントントントンと包丁がまな板に落とされる音を聞きながらゆるりと考える無理に変わるのではなく一緒に少しずつ。
「あぁ、旦那様。今朝イタチさんがいらして、お昼過ぎに変わったと伝えるように伝言を伺いました」
「え、いつきたの?」
「そうですね、朝四時とかだったと思います」
「…そう」
そんな時間に起きてることに驚いていた。
は藤の簪をつけて、白い髪の毛をなびかせていた。
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