第15章 初心者夫婦、初心者親子。
「ちゃん以外許されないから。だから、ママが寂しいと僕も寂しいよーって教えてあげるのよ?飛翔」
にこにこと笑顔を振りまく飛翔。カカシは頷き飛翔を抱きしめた。
怒鳴らないで済んだのはこの小さな天使のおかげだ。まだ、心が余裕を持っていられる。
は、言えないことに苦しんで、言うことにも苦しむのだろう。
だから、まだ、言わないことにしているんだろう。
「飛翔、の心が覗けたらいいのにね」
そんなバカバカしい呟きにリンはホントだねと笑ってくれた。
────────
──────
は病室で久しぶりにピリッとしていた。
「行きませんよ、サクモさん」