第13章 強さ。
手際悪くガシャンがしゃんと食器棚を漁るサクモを見て冷や冷やしていた。
「好きって事だよ。」
「!?」
「恋人は教わったかな?」
「はい⋯」
「それになりたいと、言う事。あぁ、このお皿使うね」
「⋯⋯何故それで、火影様はオビトさんに八つ当たりするんですか?」
「⋯うーーーんそうだねぇ、きっと面白くないんだろうね」
には難しい言葉に思えた。
面白くない?
「だから、その、僕の偽物さんは少し意地悪だったろう?」
「⋯⋯はい」
「やっぱりか⋯はぁ、困ったものだね」
そう言いながらもサクモは少し嬉しそうにしている気がしていた。
「君の近況報告を聞いて、すごーく面白くなかったんだろうね、けれど、堂々と会いたくないから、僕の偽物になっていたんだろう」
おととと、肉じゃががお皿にてんこ盛りによそわれている。
ぼんやり眺め、あぁ、お味噌汁もございますと言うと嬉しそうに火にかけていた。
「火影様は、どうしてオビトさんと私が仲良しだと、面白くないのです?まるで、火影様は私がすき、の、ようです」
「まぁ、そうなんじゃないかなぁ?僕にはあの人の事まではわからない、けれど、ただ一つ間違いなく言えるのは、誰より君の幸せを願ってる人だよ」
「⋯⋯⋯⋯良くわかりませんが、私は面白くないです。」
サクモはの顔を見て吹き出す。