第13章 強さ。
「敬語縛り?」
は着物の着付けをリンに教わっていると様子見に来た紅は首を傾げる。
「そう、イタチ君と喧嘩したの、子供みたいな喋り方だって、私は気にしていなかったんだけれど⋯」
「あちゃーなんで、イタチもにそう噛み付くのかしら」
「⋯⋯きっと、私達より敏感な子だから、心が渇くのを側で見てたんだと思う⋯」
「リンちゃん!できたーました!」
紅は吹き出し、はにかっと微笑む。
「うん!ちょっと惜しいね!やり直しだよ」
「リンちゃん鬼です!」
「えへへ、これが終わったら料理のお勉強だね」
「わーい!はぁい!」
吸収力は凄く、リンも驚く程だった。
辞書を何冊もサクモの部屋からかき集め、わからなかったり、聞けなかったら調べているのだろう。
時々辞書を読んでいることもある。
何度も文字の勉強をして、算数も必死なのがわかる。この1週間で大分日常生活の事は学んでいた。
すぐに聞くはいい生徒だと、ヤマトは言っていた。
「で、あのバカは何か言いに来たの?」
「⋯うーん、オビトに聞いたんだけど、会う気はないって言ってるって」
「⋯まぁ、それはそうなのかもしれないけど⋯随分無理してるようね」
「サクモさんが月に何回か怒っているみたい、サクモさんの言葉はまだ聞くんだけどね⋯ふぅ」
「抜け殻みたいだとは聞いてるわ」
「⋯うん、どうしたものかオビトと考え中」
「具体的には?」
「仲直り大作戦」
「ふふ、それは二人だけで人手は足りてる?」
「え!ぁ!随時メンバー募集中だよ!」
「私と⋯ああ、アスマも入れておいて」
「うん!」
ふと、に視線を戻すと一番綺麗に着付けられていて紅は上手よと褒めていた。