第13章 強さ。
怒ったのはダンゾウ様。
私は何も言えなくて、ただ、謝っていた。
そしたら、火影がのこれまでの全てを評価して、許すと言ってくれたらしい。
どうして突然そんなことがまかり通るのと、思ったがダンゾウ様は忌々しげに、時代が緩やかに変化しているからだと吐き捨てていた。
何も知らない私が子供を産むなんて出来るわけがない。
私だってそう思う。
その時初めて人狼というものと人の差を知った。人狼は死ぬべき種族なのだと。
忍は独りで村を狩らない、数人の小隊で協力するらしい。私は二日で四つの村を狩る。
それは、化け物と言われて当然だ。
「、そのままでお前は生きては行けぬ、来なさい」
「いやっ!いやです!!私はっ、私は今っ」
「⋯お前の記憶は不安定だ、私が全てを思い出させぬとも、人に会う度、お前が愛した人に会う度思い出すだろう」
「いや、それだけは、とってもいやなんです!だって、今⋯今とっても幸せなんです!」
「⋯頑固者め」
抱きしめてくれたあなたの温もりを私は何故かとても安心して、とても、不安がこみ上げた。
この際の不透明な未来、なぜ許されたとダンゾウ様は嘆き私はただ、自らのお腹に子供がいることさえ理解できないでいた。
だってそうでしょ?
どうしてこうなったのかさえ、私にはわからないのだから。