第2章 出会い
いざ教官室についたと言うのに、何故か分からんが俺だけ「ご苦労様」と、追い返されてしまった。
仕方ねぇから、一人、食堂に向かう。
1時間程座って待ってると、人がチラホラ集まり出し、食事の配給が行われ始めた。
何だか妙なのは、隣のテーブルの男のところに複数人が群がって巨人の話しを聞いていることくらいか?
巨人の話しに何でそうも興味が沸くのか、俺には理解出来ねぇ。
それよりも、教官室に残されたミサキの安否の方が、よっぽど俺にとっては重要だ。
俺が庇ったところで、上の判断が覆るとは思えねぇが、側でミサキの状況を確認する事が出来ないのは不安で仕方がない。
グルグルと思考が回る中、方杖を付き、目の前に並ぶパンとスープを眺めていたら、隣から妙な話が聞こえて来た。