第28章 forever
《智side》
「いやぁ…いっしょ、がい、いっ…」
今すぐにでも達しそうな状況で必死に首を振り叫ぶように思いを伝えてくる翔が愛しくて仕方がない。
そういう俺ももう熱を吐き出す寸前ではあったからもちろん可愛い翔の願いは聞き入れる訳で…
「うん、わかった…一緒な?」
そう言ってやるとコクコクと小さく頷いた。
翔の立てられた膝に手を添えグッと脚を押し開き両手で腰を掴んだ。最奥に届くように数回強めに腰を送ると再び翔の身体は弓なりに反り始めナカは蠢き出す。熱を吐き出す瞬間翔を抱きしめると翔は俺の背中にしがみつき叫ぶように俺の名前を呼んだ。
「ああぁっっ!さ、としさんっっ!」
同時に熱を吐き出した俺と翔…身体を痙攣させた翔をギュッと抱きしめると翔の身体から力が抜け、意識を飛ばした。
幸せそうに笑みを浮かべる翔の髪に手を伸ばし、暫く撫でていると睫毛を震わせ瞼がうっすらと開いた。ぽやんとした表情の翔は俺と目が合うと嬉しそうに微笑んだ。
「智さん…よか、た…い、しょ…」
「ん、同時だったな…すっげぇ気持ちよかった」
はにかみながらコクンと頷いた翔。
まだ翔のナカにいたままだった俺を引き抜くとピクンと身体を震わせた。
「あ、んっ」
「まだ足りない?もう一回する?」
「いいえっ、もう十分ですっ」
慌てて首を振る翔が可愛くてそっと抱きしめた。
「そっか、残念…一緒に風呂だったらいい?」
翔の手も俺の背中に回った。
「はい、喜んで…」
「ちょっと待ってろ、すぐ沸かしてくる」
翔の唇にチュッとキスをしてベッドから降りた。部屋の明かりを付け下着だけ履いて風呂場に向かった。