第28章 forever
《翔side》
智さんが手と口で俺をイかせようとする。でも今はそれよりも智さんと早く繋がりたかった。
智さんの腕を掴み動きを止めた。
「さ、としさ…も、イれ、て…」
「一度イッとかないとキツいだろ?」
智さんは心配そうに俺の様子を伺う。大丈夫だと伝えたらちょっと困ったように微笑えんだけど、それでも躊躇うことなく一気に押し入ってきてくれた。
「ああっっ!」
内壁を擦る智さんの塊…その存在を感じただけで俺は達してしまった。
「翔⁉」
智さんは驚いたように声をあげた。
俺がイってしまった余韻に浸っていると智さんの申し訳無さそうな声が聞こえた。
「翔、ごめん…このまま付き合え」
「え…」
一突きでイってしまった俺とは違い全くノーダメージの智さんの中心。
「えっ!あっ!やっ…あぁっ、さ、としさっ!」
イッた直後に激しく攻められるのは初めてのことで、気持ちいいのか何なのかわからない不思議な感覚に襲われた。
「あぁっ…やぁ…や、めっ…」
「ごめっ、しょ、…とま、れな…」
智さんは謝ってくるけど智さんが悪いわけじゃない。
先に抜いておこうとした智さんを止めたのは俺だし…
でもこのえも言われぬ感覚を自分ではどうすることも出来なくて、また押し寄せて来そうな波をなんとかしたかった。
「はぁっ、さとっ…あ、んっ…あぁ…ダ、メッ…イッちゃ…」
「い、いよ…イって…」
智さんはそう言ってくれるけどさっきはひとりでイってしまったから…今度は智さんと一緒に気持ち良くなりたい。
「いやぁ…いっしょ、がい、いっ…」
智さんに揺さぶられながら必死で思いを告げた。