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恋歌 《気象系BL》

第28章 forever


《翔side》

「翔…そう思ってくれてるだけで十分だよ?その気持ちでいてくれる限りお前が穢れることはないから」

ほんとに?智さんはそう思ってくれるの?
智さんのことを見ていたら智さんがふっと微笑んでくれた。

「大丈夫だよ…どんなに外見が汚れて見えてもお前の中身は誰よりも綺麗だから。
何度も言ってるけどさ、俺は翔だから好きになったんだ。男とか女とか関係なく、翔だから好きになったんだよ…お前の内面に惚れてんの。
無理矢理付けられたキスマークぐらいでお前の中身は変わるのか?」

智さんの優しい瞳が俺を見つめる。いつもと変わらない智さんの瞳…
だから俺は安心して首を横に振る。

「変わらない…智さんが傍にいて今のままで良いって言ってくれるなら…俺は変わりません」

「うん…なら変わるな。
いつまでも手の掛かる翔のままでいろ」

「手の掛かる俺でいいんですか?」

「ふふっ、いいよ…手の掛かるお前が可愛いんだから」

智さんの右手が俺の頬を優しく包んだ。

智さんは全てが優しい…俺を見つめる瞳も、俺に触れる手も…そして唇も…

しっとりと押し包むように触れた智さんの唇…少し離れてはまた優しく吸いついてくる。

何度か繰り返すうちにもっと深く交わりたくて唇を薄く開いた。すぐにそれに応えてくれる智さん…するりと侵入してきた舌が俺の舌を絡めとった。

「んっ…」

智の首に腕を回しぎゅっと抱きつくと智さんの腕が腰に回りキツく抱きしめてくれた。

「ふっ…ん、んんっ…」

智さんとのキスに酔いしれてると智さんの唇が突然離れてしまった…智さんの顔を見つめると智さんは苦笑して俺を抱き上げた。

「智さん⁉」

「お前が誘ったんだからな?」

「えっ⁉」

俺を抱いたままバスルームを出ていってしまう智さん。

「智さん、どこへ…」

「ベッドに決まってるだろ?」

「え、ちょっ、待って…」

「待たないよ」

いたずらっ子の様に智さんは笑った。
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