• テキストサイズ

【DTM】ミズキ×蒼葉~友愛ドロップス~

第3章 モルヒネを追って


 

ミズキがナイフの先端を婆ちゃんの喉元へ押しつける。


嫌だ……。


耳の裏側でドクンと鼓動が鳴り響いた。

その背後ではフラッシュバックのように、婆ちゃんと過ごしていた平穏な日々の一ページが次々と脳裏に浮かび上がる。


やめろ……

婆ちゃん……




婆ちゃん!!!




「…………っ!」



――気が付いた時には、足が勝手に走り出していた。

俺はその勢いのままにミズキに掴みかかり、その目を見て……


……そして。



ドクン。

一際大きく、心臓が鼓動を刻んだ次の瞬間。

……突然、視界がぐにゃりと歪んだ。


この感覚、つい最近もどこかで……

そうだ、これは……





……ライム。

 
/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp