第3章 モルヒネを追って
ぐっと息を呑む。
氷のように底冷えする金色の瞳。
それらが針のように俺の心に鋭く突き刺さり、ギラギラとした光を放っていた。
「お前、俺がいくら勧誘しても絶対にチームに入らなかったよな。俺は結構本気でお前に声かけてたんだけど」
「…………」
「リブなんざくだらねぇって感じだったか?」
「そんなわけねーだろ!」
声を荒げて即座に否定する。
ミズキやドライジュースの存在を、そんな風に馬鹿にした覚えは無い。
確かに俺はどこのチームにも属していなかったが、ミズキが中心にいるドライジュースはいつも居心地が良くて。
暖かい場所だった。
「だったらなんでチームに入らなかった? 俺が真剣にやってるの知ってたんだろうが」
「…………」
そんなものは、言われなくとも知っている。
ミズキがどれだけ真剣に、ドライジュースを大事にしていたか。
チームという絆、ミズキを慕って集まった沢山の仲間。
ミズキにとっては家族のような存在だったはず。
だからこそ、ミズキが口にする言葉が理解できない。