第3章 *鷹の爪編* 完結
風夜「いってぇーな畜生…」
額に汗が滲んでいる風夜は蹴られた腹をさする
落「へぇ? 俺の蹴りを食らって立ってられるとはな
意外とタフだな」
風夜「これでも鍛えてるもんだからな…」
雷電「無駄口を叩くな」
雷電は風夜の側に駆け寄った
風夜「へーへー…
久しぶりの契約同士の戦いだから体が鈍っちまっててな…」
雷電「それは俺も同じだ
…前は油断したけどな」
雷電は首に巻かれている痛々しい包帯に触れた
風夜「…そんな傷、お前のバカに早い回復ですぐ治るだろ!」
雷電「馬鹿のお前に言われたくないな」
風夜「なっ何をー!!(怒)」
落「話をしていられる程余裕そうだな?」
落はグイッと鎖を引っ張って戻ってきたカマをキャッチした
落「…よぅ、お前」
風夜「ん?」
落「お前じゃねーよ! 金髪の方だ!」
風夜「んだとゴラァ!(怒)」
雷電「…そういうお前も、敵に話しかけられる程余裕みたいだな?」
落「まぁ聞け
…お前
憎んでる奴がいるだろ?」
落の問いかけで、雷電の表情が変わった
雷電「…だからどうしたってんだ」
落「しかも同じ組に」
雷電「…それがどうしたってんだ…!」
落「憎いんだろ?