第7章 終・嘘つきとさよなら
=バシッ=
僕の持っていた本が地面に落ちた。 雷電君に本を叩かれた衝撃で落としてしまったのだ
【お前…! 最低だね!!!!】
僕には分からない。 雷電君が怒ってる理由が、今起きてる事が…
【な…んでっ…?】
【何で? 自分がした事を思い返してみろ!!!! よくもっ…!!!!
よくも僕の歌が下手だなんて皆に言い振らしてくれたね!!?】
ポロポロ泣きながら怒鳴り散らす雷電君、ちょっと待ってよ…
【ちょっと待ってよ…! 僕そんな事してないよ!!? 僕誰にも言ってないよ…!!?】
【嘘つけ!! お前以外に僕が歌ってるのを知ってる人は居ない!!!! それにお前が言い振らしたと皆言ってるんだ!!!!】
雷電君は僕を睨む
怒鳴る
泣いている
指を差している
…昨日のあの優しい笑みはどこにもない…
【もう二度と僕には近づくな!!!!】