第7章 終・嘘つきとさよなら
【それじゃあ僕は帰るね?】
【あ、うん! またね…】
軽くお尻の土を払って雷電君は帰って行ってしまった
…また僕は一人になってしまった…
でも、また会ったら雷電君は僕と仲良くしてくれるかな…?
【…】
ーー…。
僕は借りて読み終わった本を持って図書館へ向かう。 この道も何度通ったのだろうか?
何冊、何十冊本を読んだのかすら僕は覚えてはいない
【…あれ?】
図書館へ向かう道の途中。 見覚えのある姿の人を見かけた
【雷電?】
僕がそう呼べば、雷電君は僕の方を振り向いた
怒った表情をして