第7章 終・嘘つきとさよなら
問いかける言葉に僕はびくっと震えた。 金色の髪の少年と目が合った
…確か…、風夜兄さんがいつも一緒に居る…
…あぁ、早波雷電君だ…
【風夜……、ではないね。 風夢だろう?】
一瞬だけ風夜兄さんと間違えそうになった雷電君。 でも僕が言わずとも分かってくれた…
【そんな所に居ないでこっちにおいで?】
雷電君は僕を手招きした
こんなの、いつブリだろうか…?
【僕は雷電……って、言わなくても分かるかな? 赤ちゃんの頃からよく三人で居たからね?】
【…うん。 雷電……君…】
【雷電でいいよ風夢。 僕は別に君の事をイジメないし、風夜と比べたりはしないから】
嬉しかった…
風夜兄さんと僕が比べられない事が…
僕の事をちゃんと見てもらえて…
【さっきの…、歌…?】