第7章 終・嘘つきとさよなら
【風夢! これから皆と遊びに行くんだけど、一緒に行かない?】
風夜兄さんはよく僕を遊びに誘う、だけども…
【…ううん、行かない…。 風夜兄さん、気をつけて行ってらっしゃい…】
僕が行っても、邪魔になるだけだから…
【そっか…、じゃあ行ってくるね風夢!】
風夜兄さんは僕の頭を撫でて出かけて行った…
風夜兄さんが僕の側から居なくなると、僕は安心すると同時に
孤独を感じた…
ーー…。
僕は一人、本を抱えていつも行く小さな原っぱに訪れる。 ゴツゴツとした子供にとっては岩山のような道を越えた先にある秘密の場所…
でも今日は、先客が居た