第7章 終・嘘つきとさよなら
【かぜー……あれ? 寝ちゃってる…?】
部屋の扉を開けて部屋を覗いていると思う…
【風夢? 体調悪いの? それとも寝てるの?】
足音がすぐ手前で止まった。 きっと風夜兄さんは側に居る…
少ししたら、風夜兄さんはあまり足音を立てずに静かに部屋の扉を閉めて出て行った
それに僕はとっても安心した…
【風夢ね、寝ちゃってた!】
【そうなの? じゃあお母さんのお手伝いしてくれる?】
【うん!】
【ありがとう】
楽しそうに聞こえるお母さんと風夜兄さんの声…
だから僕は…
聞こえないように両耳を手で塞いだ…
【あ、起きた?】
目を開いたら、僕の目の前には風夜兄さんの顔があって、僕はビックリした